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音楽ライター小松香里さんにクレイジーウォウウォ!!をインタビューしていただきました!!

2026.05.14

2024年5月に音楽専門学校の同級生4人により結成した平均年齢20歳の新世代オルタナティブポップロックバンド、クレイジーウォウウォ!!。メンバーは杉村優希(Vo・G)、奥村温輝(G)、内田琥太朗(B)、川口凛音人(Dr)。とにかくキャッチーで一聴すれば歌えるし踊れる楽曲が並ぶ。詞曲とほとんどの編曲を手がけるフロントマン・杉村のルーツはOfficial髭男dismと、KANA-BOONや夜の本気ダンスといった10年代の四つ打ち邦ロックとボカロ。加えて、お笑いも重要なインスピレーション源だという。

「コメディアンだけど実はミュージシャンということを知って、某レジェンドお笑いグループに興味が湧き、1年くらい前、TikTokでその動画ばかり見ていた時期がありました。ジャズやビッグバンドに民謡や音頭をミックスするところやあえてダサいフレーズを入れてフックにしているところに刺激を受けましたね」(杉村)

10年代の四つ打ち邦ロックのテイストが色濃いクレイジーウォウウォ!!の代表曲「VIVA‼」では、某レジェンドお笑いグループの一節をサンプリング。洋邦、ジャンル、時代問わず、幅広い音を巧みに詰め込みまくるのがクレイジーウォウウォ!!流だ。杉村は日々TikTokであらゆる動画を見て、インスピレーションを受けまくっているのだとか。ファーストアルバム「WOW」のリード曲「ヒャウィゴゥ」のリファレンスはアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」とモーニング娘。の楽曲に代表される数多のアイドルディスコだ。

「元々『セプテンバー』が好きなのと、モーニング娘。の楽曲にも言えることですが、日本人はアイドルディスコが大好き。今流行ってるM!LKさんの楽曲にもアイドルディスコブームの再燃を感じているので、そのテイストも入れました。サビの始まりにストリングスの『ティン!』っていう音を入れたのは僕があえて古臭い音を入れるのが好きだから。それが良いひっかかりになったらいいなと。4人で出してる音というよりは、とにかくたくさんの人で騒いでる雰囲気を出したくていろんな音を詰め込みました」(杉村)

膨大な音色と展開が詰め込まれたクレイジーウォウウォ!!の楽曲には自身の性格が出ていると杉村は分析する。

「飽き性な性格が曲に出ていると思います。世の中にたくさんの音が溢れる中、どんな音を詰め込むか。第一関門はまず自分が好きな音かどうか。第二関門はTikTokでハマるかどうかとか時代に合ってるかどうかですね。サンプリング文化というとヒップホップが浮かぶ人が多いと思うんですが、ごちゃごちゃしたJポップは僕にとっては多くのサンプリングを入れやすいジャンルなんです」(杉村)

TikTok総再生回数15億超えの「トンツカタンタン」や「VIVA‼」のように意味がありそうでなさそうな歌詞もあれば、「水平線」や「So Sweet」のようにストレートなメッセージを宿した楽曲もある。

「トラックができていく中で『これはふざけたら冷める曲だな』って思ったらそっちの方向性で歌詞を書きます。『水平線』はメロディを作っていく中で、『この母音と子音だったら“水平線”っていうワードが良いな。このワードだったら絶対ふざけちゃダメだ』って思って真面目な歌詞を書きました。一方『トンツカタンタン』はトラックと歌詞を詰めていく中で、《ワッチャワッチャはっちゃけようワッチャネーム?》っていうダジャレが思いついて『これは絶対にふざけた歌詞が良い』って思いました(笑)」(杉村)

メンバー同士、具体的なビジョンを共有したことはないと話す。

「目標とするバンドはいないよね。クレイジーウォウウォ!!がオリジナルになれたらいいのかなって思います」(内田)
「だからといってメインストリームから外れようっていう気もないし、自分たちがやりたいことをやる。ただ、ライブの客層が男女比率も世代も日本の人口の縮図みたいになったらいいなと思っていて“老若男女”や“国民的”っていうワードには憧れてます。バンドにおいて“万人受け”ってあまり良い印象を持たれないこともありますが、僕は『みんなが楽しければいいじゃん』って思うし、曲を聴いて喜んでくれている顔を見るのが好きなんです。お客さんが料理を食べて喜んでいる顔を見るのが好きなシェフの心情に通じるかもしれません」(杉村)
「そうだよね。なるべくたくさんの人に好かれたいっていう気持ちは強いよね」(川口)

取材・文=小松香里

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